ナノインプリント、微細加工、ファウンドリ、カスタムモールドのトータルソリューション SCIVAX(サイヴァクス)株式会社
アプリケーション / 単分子検出
ラマン散乱は、物質ごとに異なるスペクトラムが生じるため、定性的に識別することが可能です。しかしながら、光量が微量で、その測定には、高額な測定装置が必要でした。一方、金やアルミなどの微細構造に、レーザー光をあてると、ラマン散乱が増強されることにより、単分子の検出も可能になります。この現象はSERS(Surface Enhanced Raman Scattering)と呼ばれています。また、検体をラベリングする必要がなく、短時間・低価格での測定が可能になります。
物理的な増強効果と、化学的な増強効果が合わさることによりシグナルが108倍に増強されます。
物理的な増強効果 :微細構造間の電場が著しく増強されることによる、シグナルの増強効果。化学的な増強効果 :金属と検出対象分子の電荷移動による振動の増強効果。