単分子検出(SERS)

単分子検出(SERS)とは

ラマン散乱は、物質ごとに異なるスペクトラムが生じるため、定性的に識別することが可能です。
しかしながら、光量が微量で、その測定には、高額な測定装置が必要でした。
一方、金やアルミなどの微細構造に、レーザー光をあてると、ラマン散乱が増強されることにより、単分子の検出も可能になります。
この現象はSERS(Surface Enhanced Raman Scattering)と呼ばれています。
また、検体をラベリングする必要がなく、短時間・低価格での測定が可能になります。

SERSの原理

物理的な増強効果と、化学的な増強効果が合わさることによりシグナルが108倍に増強されます。

物理的な増強効果 :微細構造間の電場が著しく増強されることによる、シグナルの増強効果。
化学的な増強効果 :金属と検出対象分子の電荷移動による振動の増強効果。

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